2023/3/1 エレクトリックヴァイオリン・メンテ

非日記

壷井が使っているエレクトリックヴァイオリンは、写真の下側(色が明るい方)です。これは1号機で、実は2号機(上側)が存在します。製作者は鹿児島の原田さんで、エレキヴァイオリンを作ってもらったり、エレキ関係の楽器のメンテをお願いしています。1号機ができたのは、かれこれ2002年くらいだったと思います。大変気に行って主に音量の大きなバンド系で1号機を使っていました。

で、ある日突然原田さんから手紙が来て「1号機の経験や反省点を活かして2号機を作っておきました。1号機が壊れたら思い出してください」と。いやいや、そんなこと言われたら気になるじゃないですか(笑) という事で2号機もお迎えしたのでございます。2013年のフランスでの「Festival Crescendo」では、この楽器で出演した記憶があります。

しかし音の傾向は1号機の方が好みだったこともあり、1号機を使う場面が多かったのです。で、ふと、2号機のピックアップをエレアコ(エレクトリックとアコースティックのあいのこ)ヴァイオリンで使っているピックアップに変更したら、良いんじゃないか?と思い付き、原田さんに2号機とピックアップを送って交換してもらったのです。

原田さんは大変苦労しながらピックアップを交換してくれたのですが、壷井の予想に反して音は今一つでした。壷井の長年のエレキ生活で得た経験則としては「ことエレキに関しては、アコースティック楽器にある響きや共鳴は極力抑えた方が良い」というのがあります。2号機は原田さんが渾身の力で製作されたものなので、作りが非常に良く、ソリッドボディなのに楽器の響きがとても良いのです。これをエレアコに適したピックアップにしてしまうと、響きや共鳴が強調されてしまって「エレキヴァイオリンとしては」結果が良くなかったのです。これは壷井の考えが浅はかで誤算でした。

と言うわけで原田さんに再度ピックアップをオリジナルの物に交換をお願いして、それが戻ってきた、というわけです。原田さん、お手数をおかけしました。

3/27のサイバー民族団のライブの前日に戻ってきたので、大急ぎで音を作ってライブで使用してみました。実はここ2年くらいで壷井の音作りのやり方がかなり変化しておりまして、そのアプローチだと2号機の方が相性が良さそう、というのがわかりました。これからもっと音を作りこんでいきます。

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