2023/3/2 オーディオドロップアウト

非日記

今、とある音源のミックス作業をしています。この音源は、複数の楽器の音をそれぞれ独立したトラックとしてPCに録音しています。しかしこの音源、録音時にPCの調子が悪く、オーディオドロップアウトというノイズがいっぱい混入していました。

原因は良く解りません。いつもと同じ設定なので油断していた(なんか最近こういうの多いな・・・)と言えばそうなのですが、現場の短い時間では散発的に発生するノイズが録音に混入にしているのを確認するのは難しかったのです。

オーディオドロップアウトを簡単に説明してみましょう。PCで録音する場合、各楽器の音をオーディオインターフェース経由でPCに取り込みます。しかしPCってのは他にも色んな仕事をしています。他の仕事が忙しく音の仕事ができない時間は、「バッファ」という物に音を一旦ため込んで、他の仕事の区切れで音の仕事をしてくれます。しかし他の仕事が急に増えたりして、そちらに一生懸命になってしまうと、バッファの大きさを超えて音をため込むことが出来なくなり、溢れてどこかへ行ってしまいます。

私のスーパー上手い絵で音の波形を表現すると↓こういう事です。

波形の一部がなだらかではなく、垂直で不自然なことになってますね! この波形を再生すると急激な波形の変化で「プツッ」とか「パン!」とかのノイズ音となります。大変不快で、このままCDにすることは出来ないので除去しないといけません。

最近は優秀なノイズ除去ソフトがあるので、それを使います。オーディオドロップアウトした部分を、スペクトラム表示画面で拡大したのが一番上の画像です。この画面は横軸が時間(過去→未来)、縦軸が周波数、そして色の明暗が「その時間、その周波数帯の音の強さ」を表しています。真ん中に横に青くうっすらオーバーラップ表示されているのは波形です。

この画像の真ん中に縦に細く、くっきりと表示されているのがオーディオドロップアウトの箇所です。

ミックス作業中にノイズを確認するたびに、各トラックのオーディオファイルを編集ソフトで開き、消し込む作業をします。1曲当たり10カ所くらい発生していて、トラック数が5本、曲数が23曲。10×5×23=1,150回、この作業をしたということでしょうか。え、、まじか(笑)

自動作業とか一括作業とかも試しましたが、綺麗にやる方法を見つけられず、「えーい手作業が一番早くて綺麗だわ!」となったわけです。

反省:リアルタイム作業が必要じゃない録音の時はバッファは巨大に設定しましょう。

以上、愚痴でした。おわり。

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