偶数月恒例、音や金時でのオオフジツボでした。今回は藤野と壷井の新曲を初お披露目しました。オオフジツボはライブアルバム(探検記シリーズ7枚)や、Ritaちゃんとのコラボアルバム2枚、谷岡久美さんとのコラボアルバム2枚、と寄り道が非常に多いバンドで、オリジナルアルバムは4枚と東北コンピレーションアルバム1枚という状況になっています。まぁコラボアルバムには曲をガンガン書き下ろしているので、別にサボっているわけではないですが、そろそろオリジナルアルバム制作に向けて動き出したという感じですね。
藤野新曲「HAYATE」は藤野風味満載のトラッドフレーズを惜しみなく突っ込み、変拍子の魔法をかけた難曲となっています。まだまだ粗削りな演奏ですが、脳のシナプスが完全につながればカッコいい曲になること請け合いです。
壷井新曲「Chasing the Wind」作曲の経緯はMCで話しましたが、こんな感じ。
- 昨年初めくらいに藤野さんの「Sailing」という新曲が壷井宛に送られてくる。「リール風の曲を作ったので煮るなり焼くなりコロ助なり」と書かれていた。カッコいい曲~、と思いつつも着手できず。
- 今年に入り藤野さんから「新曲できたのでリハやりたいです」と連絡が入り、よーし俺も新曲書くぞと書き始める。
- あらかた曲の構造が出来上がったところで「なんか自分テイスト満載でつまらないな」と感じ、ふと「Sailing」の事を思い出す。
- 「Sailing」はトラッドのリール調の曲で3部構成。そのメロディを部分的に壷井新曲に載せていくとあら不思議、イイ感じに乗るではないか!
- 「Sailing」のメロディを1~2小節のパーツに分解して、壷井新曲にはめ込んでいく。はまらないところは、音程や譜割を変更する。それでもダメなら自分で作る。
もはや「俺の新曲!」とも言えない状態なので「壷井・藤野」連名の新曲と相成りました。曲名も「Sailing」にしたかったけど、自分の曲に「Sailing Stone」という曲があるので「Chasing the Wind」という曲名にしました。
まだまだプロトタイプという感じなので、これからライブを重ねてドンドン変化していくことでしょう。それが依頼者がいる劇伴音楽とかと違うところ。なので「こういう風にして欲しい」とかのご要望は、自分の創造性を阻害するので受けられません。自由に作りまーす。
セットリスト
■1st
Potter set
オリオンとシリウス
春風満帆
Galeforce Gigue
はるならい
HAYATE (新曲)
時の仕業
■2nd
Eternal Reflection
静かな青空
Standing Bar
a bird had past
Chasing the Wind (新曲)
Bohemian Vampire Bat
■en
送春