制作用に使うデスクトップPCは、以前はパーツを買って自分で組み立ててました。その方が安いから。しかし、PCショップのBTOパソコンの方が、安価になったり、そもそも組み立てにかかる時間がもったいなかったりして、ここのところはBTOに頼ってました。
録音するスタジオ内で使うので、ファンの音がゴーっとか鳴るとマイクに乗ってしまうので、静音仕様でないと困ります。先日新調した制作用PC、静音対策は一見バッチリなのだが、色々と不満点が。
まず電源ユニットが初期不良。電源ファンから異音が。メールで問い合わせたら「仕様です」的な回答が来たので、異音っぷりを証明するための動画を撮って見てもらい、無事に交換。PCを送り返すのも大変なので、ユニットだけ送ってもらって自分で交換。
まぁ、これは3か月ほど前のお話。
で、まず第1に気になったのはCPUクーラー。CPUは仕事をすると知恵熱を出します。熱が出すぎると壊れちゃうので、保護機構(サーマルスロットリング)が働いて処理速度を落として知恵熱が上がらないようにします。つまり性能が落ちます。これを外部から強制的に冷却するのがCPUファン。しかし、チョイスしたこいつの性能が少々不足しているっぽい。ちょっと重い処理が連続すると、CPUの温度が100℃に張り付き、サーマルスロットリングしまくり。
ってことで上位グレードのファンを購入して交換。まずは既存のクーラーを取り外し、CPUを露出。グリスを拭き拭き。
CPUさん、はじめまして~!
↓右のやつから左のやつに交換します。
ファンが2倍!
取付完了。無事動いた。
お次は上の写真の左側に写っているビデオカード(GPU)。これもちゃんと静音対策されており、基本素晴らしいのだが、問題点が。
GPUにも冷却用のファンが2個付いていて、普段は回ってません。理想としてはGPUの温度が上がってきたら、ユルユル回って温度上昇に合わせて回転速度を調整してくれれば良いのだが。
この子は、GPUの温度が50℃まで無回転。50℃を超えるとフル回転して、30℃付近まで下がるまで回り続けます。つまり0%か100%の動作しかしないんす。100%の時のファンの音が、ちょっと気になる。というかマイクに音が乗ってしまう。
ファンコントローラソフトで調整すれば良いや、と思ったのだが、どうやらこのGPUには回転制御回路が無いか、その機構がキャンセルされているかで、ソフト側ではどうやっても0%か100%の制御にしかならない。うーむ。
しかし、ファンコントローラソフトを眺めていたら、GPUの温度センサーを使って、マザーボードのケースファンの回転制御ができることを発見。ならば、GPUのファンをマザーボードのケースファン端子に接続すればイケるんじゃね?という仮説の元、作業開始。
でっかいGPUを取り出したところ、ファンのコネクターは巨大なヒートシンクに邪魔され取り外せない。諦めずにしげしげとみていたら、ファンを格納しているシャーシは簡単に分解できそう。ってことで分解したら、やりました。二つのファンが分岐コードで接続されているのを発見。こいつを外して別の分岐コード+延長コードで、マザーボードのケースファン端子に接続できました。
(写真が無くて解りづらくてスマン。まぁ、ここまで読んでる読者はもういないだろう)
そもそもこんな事やって良いのかな~、と思いながら起動。GPUのファン、無事に回っとる。
Nocture社のファンが合計6個も回ってて笑う。
ファンコントローラソフトで、GPUのファン(マザーボードのケースファン端子につながっている)を常時低速回転に設定して、温度ごとに回転数を上げていく設定に変更。温度が連続変化した時のファンの唸りも無し。
しかし、ここまで追加費用や手間暇かけるなら1から自分で組んだ方が良かったのかも(笑) 次回はそうするか~。
ってことで、今回のチューニングは今のところ順調。
火事になりませんように。